3. 三日目(9月15日))、アマランテ、ギマランイ ス、サメイロ聖母聖域(ブラガ近郊)、サンティアゴ・デ・コンポステーラ
アマランテ


9時20分ホテル出発。9時40分にアマランテに着く。
アマランテは紀元前4世紀にはすでにローマ人が居住していた古い町。駐車場を出てほどなく左手にサン・ゴンザーロ教会とサン・ゴンザーロ橋が見えてくる。タメガ川の水鏡に映った風景が美しい。サン・ゴンザーロ教会は1540年に建設が始まり、ゴシック・ルネッサンス・バロック、さらにスペイン風古典様式がところどころに見られる。サン・ゴンザーロは縁結びの神様として知られる。隣に修道院を改装したアマデオ・デ・ソウザ・カルドーソ美術館がある。


レプブリカ広場の先を進むとデザインに凝った建物が結構ある。戻りながら坂を上ると教会と美術館を眼下に見下ろせ、その構成が良くわかる。橋と教会の入るビューポイントを求めて中州にまで行った。11時40分出発。
ギマランイス
ギマランイスに12時20分に着く。
ギマランイスは、初代ポルトガル国王アフォンソ・エンリケス生誕の地。旧市街の町並みは時代に取り残されたよう。


駐車場からほどなく旧市街に向かって伸びるブラジル広場に出る。旧市街に到り、並木のある大通りを左に曲がる。城壁跡にタイル装飾の家が並ぶ。わずかに残った城壁に「ここにポルトガル誕生す」の刻銘(地図の⓭)がある。



トウラル広場端から狭い道を進むと歴史的なたたずまいのオリベイラ広場に出る。広場に面してロマネスク様式とゴシック様式の交ざったオリベイラ聖母教会❽が建つ。教会前のアーチ❾はムーア軍を打ち破ったサラードの戦いの勝利を記念して1342年に造られた。その時、教会前にあったオリーブの幹が突然葉を出したという伝説をもとにこの名前「オリーブの木の聖母教会」で呼ばれるようになった。今もオリーブの木が生えている。広場の北側に旧市庁舎❼があり、1階はアーケードになっていて、これを抜けると庶民的な雰囲気の家が並ぶサンティアゴ広場で、一角に案内所がある。



案内所脇のサンタ・マリア通りを進むと右手にブラガンサ公爵館❸。アヴィス朝を創始したジョアン1世の息子で初代のブラガンサ公爵となったドン・アフォンソによって15世紀初めに建てられた。レンガの煙突や宴会場の天井にフランス・ブルゴーニュ地方の影響がみられる。
その先に12世紀建築のサン・ミゲル教会遺跡❼があり、アフォンソ1世はここで洗礼を受けたといわれる。丘の頂上のギマランイス城❶は10世紀に建てられた7つの塔を持つ城で、アフォンソ1世は1110年にここで生まれたという。
14時40分ギマランイス出発。



サメイロ聖母聖域
15時25分にサメイロ聖母聖域に着く。正規のアプローチは丘の麓から数百段の階段を上るのだが、頂上近くの駐車場からはすぐの所。教会平面形は中央にドームを頂く隅が丸くなった正方形。一つの隅が内陣、その反対の隅に鐘楼のある入り口部分がある。16時15分出発。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
18時5分(ポルトガル時間では17時5分)スペインに入り、19時25分、サンティアゴ・デ・コンポステーラのホテル・サン・フランシスコ(サン・フランシスコ修道院を改修)(地図の21)にチェックイン。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム・ローマに次ぐキリスト教3大聖地の一つ。9世紀初めに聖ヤコボ(サンティアゴ)の墓が発見され、多数の巡礼者が訪れる聖地となった。旧市街は世界遺産。


ホテルの前から始まる道を進むとオブラドイロ広場に出る。東に大聖堂(07)、西に市庁舎(54)、北に1499年にカトリック両王が巡礼者のために建てた病院兼宿泊所を改修したパラドール(中世の古城や修道院などの歴史的建造物を改装した国営ホテル)(47)が建っている。そのまま進むとアラメダ公園。ここのボンバル通りから旧市街を一望できる。
元来た道を引き返し、フランコ通りの「ポルタ・ファクセイラ」で夕食。マテ貝のソテーが美味しかった。貝柱の料理は中身少なく失敗。ハンバーガーはデカすぎて値段も高い。









(つづく)