旅の絵日記:2019年スペイン、ポルトガル 4

4. 四日目(9月16日(火))、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ペネーダ・ジュレス国立公園(アクロス・デ・ヴァルデヴェス、ソアージョ、リンドーゾ、ポンテ・ダ・バルカ)、ポルト

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四日目旅程:サンティアゴ・デ・コンポステーラ→ペネーダ・ジェレス国立公園(アルコス・デ・ヴァルデヴェス→ソアージョ→リンドーゾ→ポンテ・ダ・バルカ)→ポルト

サンティアゴ・デ・コンポステーラ 

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修道院の建物を生かした食堂                      大聖堂周辺地図

 

 厚い石壁に囲われた細長い食堂でビュッフェスタイルの 朝食を済ませ大聖堂へ向かう。南側の、かって銀細工師たちが店開きしていたという銀細工の広場に面して銀細工の門がある。大聖堂は改修中で今はここが入口。まだ開いていないので周りを見て回る。

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銀細工の広場と時計塔      銀細工の門           キンターナ広場

  大聖堂の東側が観光客や巡礼者で賑わうというキンターナ広場だが早朝でさすがに人影もない。広場の北東の隅から通路を進むと、広場の東側に背を向けていた修道院(34)の入り口がある。狭い通路を北に進むとサン・マルティン・ピナリオ教会のある元修道院前の小広場に出る。ここは大聖堂の北側に面している。

 大聖堂は11~13世紀にロマネスク様式で建造され、その後改築が繰り返されて現在の姿になった。改修工事中で17世紀後半に造られたチュリゲラ様式の中央祭壇、聖ヤコブの棺が納められた地下礼拝堂周りの一部しか見られなくて残念。

 ホテルに戻り、かってのサン・フランシスコ修道院、教会の歴史的建物を見て回る。

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噴水の回廊              ガラスの中庭             記念食堂

 10時30分ホテルを出発。11時40分(ポルトガルでは10時40分)ポルトガルに入る。

ペネーダ・ジェレス国立公園

 ポルトガル最北端、スペインとの国境地帯にまたがる山岳地帯。ポルトガル唯一の国立公園。

 11時30分、リマ川支流のリオヴェス川沿岸のアクロス・デ・ヴァルデヴェス、河畔の公園に着き、付近を散策。中州をつなぐように遊歩道の古い石橋が架かっている。リマ川からリオヴェス川にかけて流域約33kmがユネスコの生物系保存地域に指定されている。12時25分出発。

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リオヴェス川と休憩所                    リオヴェス河畔公園の古い石橋

 12時40分、ソアージョ着。16世紀初めに造られた歴史ある村。大きな岩の頂上に広場を囲んで15棟ほどのエスピゲーロ(高床式の石倉)の群れがある。地盤の傾斜に応じて鼠返しのある束を立てている。石の細工も見事。トウモロコシなどの穀物収納に使われている。軒の端に十字架が建てられているのは教会が建て、村人に使わせていたためで、収穫の一部が教会に献上されたという。建物の形のせいか石棺で遺体を収めて葬ったという説もある。13時20分発。 

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「ソアージョの石倉群」 0F 水彩

13時40分リンドーゾ着。近くにダム湖がありスペインと国境を接している。リンドーソ城は13世紀頃に再建された中世の城で、戦略上の要衝として小さいながら星型の稜堡を有する強固な城壁に囲まれている。17世紀の独立戦争ナポレオン戦争でも戦闘が行われた。

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リンドーゾ城           ダム湖         城の稜堡の向こうに石倉群

 城を出て50棟ほどの石倉群を見る。村人が倉を使用しているところに出会い、間違いなく穀物倉庫として使われていることが分かった。籠城時にはこの穀物を運び込んで兵糧にし たという。14時40分出発。

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リンドーゾ城と石倉群                       石倉に収穫物を納める村民

 15時、ポンテ・ダ・バルカ着。立派な石造の橋が架かる。15世紀に架橋されたとのこと。町の名はそれまで両岸をつないでいた船(バルカ)に由来するという。ローマ時代の橋と紹介する記事もある。河川敷が公園として整備され、樹木は様々な色の衣装をまとう。15時30分出発。

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「ポンテ・ダ・バルカの橋」  0F 水彩

ポルト

  17時30分、ポルトのインファンテ・デ・サグレスにチェックイン。

 ポルトは、ドウロ川北岸の丘陵地に築かれた起伏の多い街で、ポルトガルの商工業の中心地として栄えてきた。ドウロ川南岸はローマ時代にカーレと呼ばれる州であり、ポルトス(港)の役割も持っていたので、ポルトウス・カーレと呼ばれていた。これがポルトガルの語源。11世紀にイスラム教徒から国土を取り返したフランス貴族がこの地を領土として与えられポルト・カリア伯爵と称した。その息子で初代ポルトガル国王となったアフォンソ・エンリケスの南進によってポルトガルの国土は現在の大きさとなった。ポルトは名実ともにポルトガルの発祥の地であり、旧市街の歴史地区は世界遺産

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ポルト中心部                              クレリゴス教会

 ホテルの西側の道路を南下するとクレリゴス教会の前に出る。18世紀に建てられたバロック様式の教会。塔の高さは76m、ポルトガルで一番高い。教会を過ぎ、急な坂道を下るとサン・ベント駅に通じるモウジーニョ・デ・シロヴェイロ通りに出る。これを突っ切って坂を上ると頂上のカテドラルに出る。もとは要塞として12世紀に建てられ、17~18世紀に改修が加えられた。北側のバロック様式の外廊は18世紀に付け加えられたもの。 カテドラル広場からドウロ川南岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアが眼下に眺められる。

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カテドラル北側外廊                                   カテドラル広場

 カテドラルの北側の道を下り、右に折れて進むとドン1世橋。上の橋は地下鉄が走っており、眺めが良い。橋を渡り終えるとセーラ・ド・ピラール修道院の下に出る。反対側のロープウエー乗り場の広場からの眺めも素晴らしい。

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ドン・ルイス1世橋から北岸の眺め      南岸ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの眺め

 ロープウエーに乗り、川岸に降り立つとワイナリーが立ち並び、かってドウロ渓谷からワインを運んだ帆船(ラベーロ)が浮かんでいる。ワイナリーでロープウエー乗車券についていた無料券で試飲する。ポートワインは、ドウロ渓谷から運び込まれ、まだ糖分の残っている発酵途中にポルトのワイナリーでブランデーを加えて酵母の働きを止める、酒精強化ワインの一種。食前、食後の酒として飲むのが一般的。

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「帆船ラベーロとポルト旧市街」 10F パステ

 ドン・ルイス橋の下の橋を渡って北岸の川縁にレストランが並ぶカイス・ダ・リベイラへ。ここで夕食を摂る。

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カイス・ダ・リヴェイラのレストランで               生ハム
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スープ              サラダ                 肉料理                 魚料理

 橋のたもとにあるケーブルカーで上がり、左手へ少し行ってから北に向かった進むとサン・ベント駅。ホールを飾るアズレージョ(装飾タイル)はポルトにまつわる歴史的な出来事が描かれており見事。

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サン・ベント駅のホール

(つづく)