旅の絵日記:2019年スペイン、ポルトガル 5

5.五日目(9月17日(火))ポルト、コスタ・ノヴァ、アヴェイロ、コインブラ、トマール

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五日目旅程:ポルト→コスタ・ノヴァ→アヴェイロ→コインブラ→トマール

ポルト

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ポルト(緑のルート)               タイバス通りの小公園

 8時50分、ホテルを出てポルト市内観光。深い霧で景色が良く見えない。クレリゴス教会の塔も霧の中にかすんでいる。タイバス通りの小公園には彫刻が置かれ、家の壁にはストリート・アート。急な階段を下るとサン・フランシスコ教会。14世紀にゴシック様式で建造されたが、17世紀にバロック様式に改装された。ターリャ・ドウラーダ(金泥細工)と呼ばれる装飾を施された内部は全面金箔を貼った彫刻で覆われている。タクシーでホテルへ。10時15分ホテル出発。

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急な坂道          サン・フランシスコ教会           街の壁画

 コスタ・ノヴァ

 12時にコスタ・ノヴァに着く。縦じま模様の建物が連なり、「パジャマ・タウン」とも呼ばれる。もともとは漁港の街として栄えた。霧が発生しやすいので、漁師たちが上陸する際に自分の家を見つけやすいように目立つ塗装にしたのが始まり。海岸沿いの町並みを見学。きれいに整備されている。アイスとエッグタルトで休憩。13時出発。

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「コスタ・ノヴァの縦縞模様の民家」 0F 水彩

アヴェイロ

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アヴェイロ中心部                      アヴェイロ美術館とカテドラル

 13時10分、アヴェイロ着。入り組んだ潟が内陸に大きく食い込み自然の良港として繁栄してきた。現在の主な産業は漁業と牧畜。潟で取れる海草が埋め立て地の地味を肥やし酪農が盛んになった。駐車場からすぐの所にアヴェイロ美術館がある。元は15世紀後半に建てられた女子修道院。1階に安置されたサンタ・ジョアナ王女の石棺はバロック様式の傑作。

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サンタ・ジョアナ女王の石棺            教会                  レプブリカ広場

 美術館を出て、ミゼリコディア教会と市庁舎が建つレプブリカ広場を通り中央運河へ。河岸には変化に富んだデザインの建物が並び、モリセイロ(肥料用の海草を集めた船。現在は観光用)が浮かぶ。14時40分出発。

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「アヴェイロ中央運河のモリセイロ」 1F 水彩

コインブラ 

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コインブラ中心部              モンデゴ川対岸から見たコインブラ旧市街

 15時40分コインブラ着。ポルトガル第三の都市で文化の中心。14世紀以降大学として使われている山の手のアルタ地区と、16~20世紀にキャンパスが置かれたソフィア地区が世界遺産。サンタ・クララ橋を渡ると旧市街入口のポルタジェン広場。目抜き通りを進むとサンタ・クルス修道院、市庁舎などがある8月5日広場に出る。

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8月5日広場         サンタクルス修道院の教会内部          回廊

  サンタ・クルス修道院は1131年にアフォンソ・エンリケスによって建てられ、16世紀に大改修が行われた。教会左手の説教壇はポルトガルルネッサンス彫刻の傑作。回廊はローマ時代の土台の上に16世紀に造られたマヌエル様式のもの。

  市庁舎先のエレヴェータは途中で乗り換え、斜行となる。着いた先はコインブラ大学の一角。

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大学のある高台へのエレヴェータ          マント姿の先輩が普段着の新人に説明中

   マント姿の学生と普段着の若者の群れを見かける。丁度新学期で先輩が新人に説明しているらしい。鉄の門から旧コインブラ大学に入り見学。ディニス王によって1290年にリスボンで開設された大学が1398年に移転されたことに始まる。時計塔は18世紀の建造で大学のシンボル。右側の階段を上がったところがラテン回廊でかってここではラテン語を話すことが義務付けられていたという。学位授与の儀式などに使われる「帽子の間」は、元は17世紀に造られた宮廷の広間できらびやか。

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「旧コインブラ大学、時計塔とラテン回廊」 0F 水彩
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帽子の間                             礼拝堂                            旧カテドラル

  急な坂道を下り、旧カテドラルの脇を通ってアルメディーナ門から目抜き通りに出る。ポルタジェン広場に面した店で名物の魚の缶詰を買う。日本語の出来る店員がいて盛んに勧める。19時25分出発。

 20時20分、トマールのホテル・テンプラーリオスにチェックイン。

 

(つづく)