8.八日目(5月9日(金))、ミッテンヴァルト、テーゲルン湖、ヴィルバルティッヒ巡礼教会、シュリーア湖、ヴェイト湖、ヒンター湖、ベルヒテスガーデン山岳道路
ミッテンヴァルト
ミッテンヴァルトはバイオリン作りで有名なドイツ・アルプスの山懐に抱かれた小さな田舎町。カラフルなフレスコ画で飾られた外壁の町並みが続く。


7時からの朝食前に町を見て回る。一泊したホテル・アルペンローゼはメインストリートのオーバーマルクトに面した外壁の壁絵が鮮やか。すぐ北のバーンホフ通りを入るとホテル・ポストがある。1632年からアルプス越えの郵便馬車の宿場だった歴史のある宿。オーバーマルクトに戻り、南に進むと両側に宗教色の濃いフレスコ画を描いた美しい家が立ち並ぶ。



引き返して教会にぶつかるとフレスコ画に飾られた塔の前にバイオリン職人像がある。ミッテンヴァルトにバイオリン作りの技術をもたらしたマティアス・クロツ像で彼の業績を称えたもの。教会を越えた少し先にバイオリン博物館がある。必見の場所と言うがまだ開いていない。スケッチは教会から東に延びる街路で背後に標高2385mのカーヴェンデルがそびえている。食事を済ませ、8時10分ホテル出発。



8時47分ラウター湖に着く。ハイカーが訪れる静かな湖。東側を見るとカーヴェンデルがシルエットで見える。
町の東にあるカーヴェンデルへのロープウエー乗り場に行く。9時の始発は客が少ないからか動かず、9時30分を過ぎてから動く。ロープウエーから街が一望のもとに眺められる。山頂駅から雪道を歩いてヴューポイントへ。オーストリア・アルプスが眼前に迫り、迫力十分。急いで戻り10時の下りに乗る。



町に戻り買い物。孫娘の春ちゃんに民族衣装のワンピースとブラウス。電気屋を見つけ単三電池4本買う。これで血圧計が生き返る。
テーゲルン湖
12時30分、テーゲルン湖の南端にあるロタッハ・エーゲルンに着く。ミュンヒェンの金持ちの別荘が集まるリゾート地だ。湖畔の公園や街を散策。湖畔沿いに北に進み北の端近くグミュント付近の道路脇のベンチで湖を眺めながら昼食。



ヴィルバルティッヒ巡礼教会と湖水地方
広々とした野原の中に葱坊主の塔が見えてくる。ヴィルバルティッヒ巡礼教会だ。あたり一面タンポポの花盛り。


ドイツ・アルプスの麓は湖水地方で大小の湖が散在している。シューリア湖、ヴェイト湖、さらに脇道に入ってヒンター湖に寄る。いずれも山の静かな湖でドイツ・アルプスを背景にして美しい。




ラムザウ
ヒンター湖を5時30分に出てアルペン街道に戻る途中にラムザウの村があり、5時50分に着く。ドイツ・アルプスへの登山やトレッキング、スキーなどのリゾート地だが小さな村。ドイツ・アルプスを背景とした聖セバスティアン教会の風景が絵や写真で知られており、人気がある。夕方なので逆光で写真を撮るのも難しい。時間の関係で教会にも寄らず、一路ドイツ東南端のベルヒテスガーデンへ向かう。


ベルヒテスガーデン山岳道路
ベルヒテスガーデンの街には寄らず観光用の山岳道路を巡る。ドイツ・アルプスが眼前に迫り迫力十分。ヒトラーの別荘が残っている。国境に近く、オーストリア側の眺望がすばらしい。



ベルヒテスガーデン近郊のホテル・アルペンホフ泊。料理はどれも美味しかった。この時期はアスパラガスの旬でいろいろな形で料理されるがどれも美味しく堪能。






(つづく)