9.九日目(10月19日(土)、ポルトヴェーネレ、マナローラ、ヴェルナッツア、ポルトフィーノ

ラ・スペツィア
ホテルの窓から眼下にスペツィアの軍港が見える。帆船が見えたが記念艦かもしれない。食堂で朝食をとる。美也子は腹具合が悪いとのことで食が進まない。
ホテルの写真を撮る。ホテルは数棟に分かれて急斜面に建っている。
9時ホテル出発。SP350経由でポルトヴェーネレへ。



ポルトヴェーネレ
リヴィエラ海岸の東端にある色とりどりの家が並ぶ美しい港町。ポルトヴェーネレは「ヴィーナスの港」という意味。世界遺産。1119~1290年のジェノヴァとピサの紛争時代、ジェノヴァの砦が築かれた。
9時30分駐車場に着く。駐車場はポルトヴェーネレ旧市街の東側の入り江の方にあり、街路樹のあるきれいな海岸沿いの道を進むとポルトヴェーネレの港に着く。旧市街が一望に眺められ、岸壁の遊覧船切符売り場でチンクエテッレ行の遊覧船の切符を購入する。
岸壁に沿って進むと旧市街の城門の前に出る。1160年に造られたもの。城門の横にあるのがカピトラーレ塔。ここから伸びるメインストリート、ジョヴァンニ・カペリーニ通りは12世紀からの町並みがある。



とりあえず港へ向かい突堤へ行く。港に面してカラフルな家々が建ち並んで美しい風景。パステル画はこれを描いた。海岸通りは飲食店や土産物屋で賑やか。防波堤からも写真を撮った後、海岸通りを岬へ向かう。




町並みが終わると上の道へ上がる階段がある。上の道はメインストリートに通じており、海岸から上がって反対側には岩場が伸びて囲われた「詩人たちの入り江」がある。岬の先端には6世紀に建造された由緒あるサン・ピエトロ教会がある。小さいが黒と灰色の横縞の目立つ建物。丁度結婚式の準備中だった。






戻りはメインストリートは通らず「詩人たちの入り江」沿いの道を行く。案内板がありそこに描かれたポルトヴェーネレの全体像を描いた絵がすごくきれいだった。彫刻なども置かれ環境整備に力を入れているのが良く分かる。




階段を上がってさらに上の道をサン・ロレンツオ教会へ行く。6世紀に建設され、1256~57年に再建されたロマネスク様式の教会。屋根は木造で屋根組が現しになっている。壁に掛けられた浮彫ゃ絵画も古い物らしい。






狭い階段の道を下りメイン・ストリートのサン・ジョバンニ通りに出て、港の外の岩壁からチンクエテッレを巡る遊覧船に乗る。駐車場のある入り江ではカヌーを楽しむ人たちがいた。






チンクエテッレ
リヴィエラ海岸の終点ラ・スペツィアの西に約20kmの間隔で並んだかっての5つの漁村の総称。ジェノヴァよりからビーチが広がるモンテロッソ・アルマーレ、カラフルな家々が並ぶヴェルナッツア、唯一海に面していないコルニリア、有名なワイナリー「シャケトラ」の博物館があるマナローラ、愛の小径と呼ばれる海岸遊歩道があるリオマッジョーレと並ぶ。さらに東のポルトヴェーネレ、パルマリア島を含めて世界遺産に登録されている。
この一帯は交通手段が船に限られた時代が長かったため、時の流れに置き去られたようなひなびた集落が残り、独自の文化が育まれた。1000年に渡って険しい地形に階層のような小さな町と石積みの段々畑が築かれてきた。

船からポルトヴェーネレを眺めながらサン・ピエトロ教会の建つ岬を回り、リヴィエラ海岸を北西に進む。断崖が続き赤紫の岩壁や所々に岩の節理が見られる。断崖の稜線の斜面にへばり付くように建つ家や断崖上の小さな集落なども見かける。そのうち5つの町の中で最大のリオマッジョーレに着く。









マナローラ
マナローラはかって漁村として栄えた。ワインの産地としても知られる。断崖絶壁の上にカラフルな建物が密集している。
リオマッジョーレでは下りずに、ここでの客の乗降が終わると出航、しばらくするとマナローラに着く。防波堤で囲まれた港があるが遊覧船はその外の断崖絶壁の狭い船着き場に着く。岩壁下の狭い通路を伝って町の入り口へ。町には入らずまず岬先端にあるヴューポイントへ行く。パステル画はここからの風景を描いた。船着き場からのアプローチ、防波堤で囲まれた港、町の様子がよく分かる。

この岬からは隣のコルニリアが見える。 先に進むと墓地がある。ほとんどの墓は壁一面に並び、お墓のアパートのよう。



坂を下って町に入る。道に引き上げられたボートが並んでいる。メインストリートのレナート・ピロッリ通りの正面は壁に塞がれているが。、この上がダリオ・カペルニ広場になっている。



広場の先へレナト・ピロッリ通りを進むとサン・ロレンツオ教会がある。鐘楼が離れて建っていて珍しい。教会のある辺りからはあたり一面に広がる葡萄畑が見渡せる。






船着き場へ戻り次のヴェルナッツアへ行く船に乗る。しばらく行くとコルニリアの下を通る。コルニリアは標高100mの崖の上に広がっており、チンクエテッレで唯一海から行くことのできない町。コルニリアを過ぎるとやがてヴェルナッツアの町が見えてくる。



ヴェルナッツア
ヴェルナッツアの波止場に着くと目の前に16世紀建造のベルフォルテの塔とドーリア城が聳えなかなかの迫力。波止場は観光客で賑わっている。



船の着いた反対側は港でマルコニー広場を囲んでカラフルな建物が建ち並ぶ。港に面して建つのは14世紀建造、ジェノヴァ・ロマネスク様式のアンティオキアの聖マルゲリータ教会で町のシンボル。水彩スケッチはこの風景を描いた。建物に塗装の剥がれや汚れが目立ったが数年前に洪水の被害だとか。


マルコニー広場に向かう途中有名なゼラートの店でゼラートを買う。マルコニー広場は町の中心だけあって賑わっている。右手の道に入ってドーリア城へ向かう。狭い路地が続く。



ドーリア城は中世の城塞で11世紀に再建された塔が聳えている。城塞の屋上は公園のように整備されていて海や街の全景が一望できる。ここからは遠くロッソ・アルマーレが見える。



ドーリア城から下ってベルフォルテの塔を改装したレストランで昼食をとる。海鮮スパゲティはなかなか豪華だった。美也子は腹具合が悪く手が出ない。



マルコニー広場へ下りローマ通りを鉄道駅へ行く。ローマ通りはメインストリートだけあって店が建ち並び、祠堂などもある。



鉄道駅で列車の到着を待ったがなかなか来ないのでサント通りを下り聖マルゲリータ教会の横を通って波止場に戻ったらやっとやって来た。






波止場で一休みし、やって来た遊覧船でポルトヴェーネレへ戻る。マナローラとリオマッジョーレの中間あたりで列車が行くのが見えた。16時ポルトヴェーネレを出発、ポルトフィーノへ向かう。



ポルトフィーノ
絵のような美しい港や有名人が古くから訪れることで知られるリヴィエラ海岸の高級リゾート地。
駐車場から進むと港前の広場に出る。広場と港を囲んでカラフルな建物が建ち並んでいる。


岬のてっぺんに建つブラウン城を目指して坂を上る。港の向こうの岬の上にブラウン城が見えなかなかの眺め。水彩スケッチはこれを描いた。尾根に出たところにサン・ジョルジュ教会がある。今上って来たポルトフィーノの町と港が眼下に見えきれいな風景。


尾根道を進むとブラウン城に着く。ブラウン城は海路の重要な中継基地だったポルトフィーノの港の防衛と管理のために築かれた中世の城塞でジェノヴァがヴェネツィアを撃退した歴史を持つ。
ナポレオンはポルトフィーノをポルト・ナポレオンと改名し砲兵隊を駐屯させた。ナポレオン没落後城塞は売りに出され、英国駐ジェノヴァ領事ブラウンが買い取った。現在は一般に公開されており、庭からのポルトフィーノの町と港の眺めは素晴らしい。












駐車場への帰り道で皆とはぐれて慌てる。SP227経由で今夜の宿のあるラパロを目指す。
ラパロに戻りスーパーマーケットでチーズなどを土産に買う。エクセシオール・パレス・ホテルにチェックイン。おなか具合が悪く夕食をパスする美也子を残して町のレストランに行き夕食を摂る。









(つづく)