2. 二日目(9月14日(土))、ブラガンサ、ドウロ渓谷
9時35分にホテルを出発。ポルトガルに入り10時40分にブラガンサの駐車場に着く。
ブラガンサ
ブラガンサ旧市街はポルトガル北東端、ノゲイラ山地の標高660mの小高い丘の上にある。15世紀にブラガンサ公爵家の領地となった。侯爵家は勢力を広げ、1640年にはジョアン4世がスペインから独立を達成しブラガンサ王朝を開いた。城壁に囲まれた小さな旧市街は往時の姿をとどめている。
公園を通り東門から入ると広場があり、ここが丘の頂上部。ブラガンサ城、サンタ・マリア教会が面している。ブラガンサ城は1187年にサンショ1世によって建てられた。高さ33mの天守閣は15世紀のもの。
城を出て斜め向かいにあるサンタ・マリア教会を過ぎたところに旧市庁舎がある。12世紀に建てられたロマネスク様式の石造で、ポルトガルに現存する最古の市庁舎。五角形の面白い平面をしており、地階は貯水槽として使われていた。入り口は教会との間の狭い隙間にある。
城と教会の間の目抜き通りを下って正門を出ると、急な坂道に赤瓦の軒が連なる町並みが印象的。
12時15分に出発。一旦スペインに入り、ポルトガルに戻って高速道路の自動料金出納手続きをする。手続きできるのはポルトガル内に4か所しかなく、ここに来ざるを得なかった。14時16分に手続きを済ませ出発、ドウロ渓谷を目指す。苦労した割に、自動料金収納システムがあったのはしばらくの間だけで拍子抜け。
ドウロ渓谷
15時25分以ドウロ渓谷のピニャオに着く。ドウロ渓谷は有名なワインの産地で世界遺産に登録されている。ピニャオはワイン産業の要所の一つ。ここで絞り出された葡萄液は樽に詰められて冬を越し、その後ポルトに運ばれて熟成と瓶詰が行われ有名なポートワインとなる。
ピニャオ周辺の展望台数か所を巡る。カサル・デ・ロワヴォス展望台へは狭い無舗装の崖っぷちの急坂を上るのでちょっと怖い。18時20分、宿へ向かう。
アマランテ郊外の街道沿いの一軒家ポザーダ・マラーン・アンシアーネに19時50分チェックイン。ポザーダは古城や修道院などの歴史的建造を改装したり景勝地に建てられたホテル。夕食におつまみのようなのが5品付き、アラカルトを数品注文してシェア。どれも美味しかった。
(つづく)