4.四日目(9月17日(月))、クルカ国立公園、シベニク、トウロギール
8時30分ホテル出発。天気が良いので帰りに予定していたクルカ国立公園へ向かう。途中渋滞に巻き込まれたが10時頃になって動き出す。
クルカ国立公園
クルカ国立公園はクルカ川沿いにカルストによって作り出された風景が広がる自然公園で面積は109㎢。湖に浮かぶ修道院など文化遺産も残っている。
10時35分ロゾヴァツの駐車場に着きシャトルバスでスクラディンスキ・ブクの停留所へ。カルストによって作り出された幾重にも連なる滝を見ながらよく整備された自然探策路を歩く。ゆったり泳ぐ魚の群れや一面に咲く小さな野生のシクラメンなどを眺めるのも楽しい。展望台からはカルストによって作り出された滝の様子がよく分かる。山の中にも所々に立派な滝が流れ落ちていて水の流れの複雑さを感じる。
自然探策路の終わり近く、川へ下っていくと芝生の広場に出る。ここで水着に着かえて大勢の人が滝を眺めながら水浴を楽しんでいる。泳いでいる人もいるがほとんどの人はただ水に浸かっているだけ。木造の橋が架かっていてここからスクラディンスキ・ブクの全容が眺められる。なかなか迫力がある。反対側には1895年に操業を開始した水力発電所の跡が残っている。
橋を渡った道の脇で干しイチジクを売っているので買う。干しイチジクはこのあたりの特産のようでお土産として喜ばれた。滝の脇を上ると園地になっていて数ヶ所展望台がある。水車小屋や鍛冶屋の跡など古い建物が残っており、土産物屋やレストランになっているものもある。バス停に戻りシャトルバスを待つ。13時駐車所出発。
13時30分ヴィソヴァツ島への船着き場に着く。湖上に浮かぶ修道院は1445年創建。連絡船の次の便が14時とのことで島に渡るのは諦める。上の台地に戻ると船着き場の真上あたりに展望台があり王様らしい銅像が立っている。13時40分出発。
14時10分スティニツエの駐車場に着く。湖まで下るとロシュキ滝の船着き場がある。ロシュキ滝が近くに見えるが大したことはない。引き返して上のカスケードを一巡する。川幅一杯に小さな滝が連なり規模も大きく見ごたえがある。高いところに登ってみれば素晴らしいだろうと思う。木造の橋から見るとさらに上流を巡る遊覧船が船着き場に戻って来るところだった。15時20分出発。
シベニク
16時シベニク着。シベニクはクルカ川河口に開けた歴史の古い町で数多くの教会が立ち並んでいる。旧市街は中世の街並みを色濃く残し細い路地が特徴的。時間がないので海沿いの道を聖ヤコブ大聖堂目指して直行。
街のシンボル聖ヤコブ大聖堂は1431年から1535年と100年近くかかって建造された。途中で何度も建築責任者が変わっており、当初はゴシック様式で建設がすすめられたが途中からルネッサンス様式に変更された。ゴシック様式とルネッサンス様式が見事に融合した大聖堂として世界遺産。
外観で特徴的なのは東側に施された71人もの人の頭部の彫刻で当時の市民の有力者をモデルにしているとのこと。北側のライオンの門にはアダムとイヴの彫像がある。大聖堂広場の北西隅に石工の像が立っている。17時10分出発。
トウロギール
カメルレンゴの砦前広場に車を止め海岸通りを荷物を持って歩く。18時45分12世紀ヘリテージ・ホテルにチェックイン。夜の町に出かけ炭火焼の肉料理で有名な「マリヤナ」で夕食。入ったとことは屋根が抜けていてテントが設えられている。テントは閉じられて屋根は無し。部屋の片隅に炭火焼の炉があり香りが漂ってくる。料理はどれもなかなか美味しかった。
夕食後聖ロヴロ大聖堂、時計塔などのある街の中心イヴァン・パヴァオ・ドウルギ広場からチヴォ橋へ出、海岸通りを通って町の夜景を楽しみながらホテルに戻る。
(つづく)